地元を離れて上京したいと思っている若者は多いもの。ただ、家族と喧嘩別れしてしまうと後悔することもあるのではないでしょうか。
今回は、筆者の友人が上京するときに起こった、悲しくも忘れられないエピソードをご紹介します。

「田舎はダサい」反発心から上京

私が生まれ育ったのは、ゲームセンターはおろかコンビニもない田舎。遊ぶのは家の裏にある山か、近くの川。学校に通うのも長時間歩き続かなければならない、そんな場所でした。

そのため、小さいころから都会への憧れが強かった私は、事あるごとに「地元は嫌」「田舎はダサい」と言い続けてきたのです。

成長するにつれてその思いは膨らむばかり。とにかく地元を出たい、都会に行きたいという思いと反抗期が合わさり、毎日親に口答えをする日々でした。

地元を早く離れたいという反発心から猛勉強。その甲斐あって、無事に東京の大学へ進学することができました。

意気揚々と地元を離れた私

大学に合格した時、私は親の言うことをまったく聞かず、傍若無人にふるまっていました。

それでも両親に大学合格を告げると祝ってくれ、入学金などの費用もすべて出してくれたのです。そんな両親に対して感謝する気持ちもありましたが、それ以上に地元を離れられること、やっと憧れの都会へ出られることに意気揚々の私。

家のことなんてどうでもいいと思いながら、ついに上京しました。

地元にはまったく寄り付かず、大学卒業後はそのまま東京で就職。お盆に帰省するのも面倒で、その間は家族との関係を少しずつ修復していったものの、連絡はメッセージのみで済ませていました。

そんなある日、父が突然亡くなったと、母から連絡があったのです――。

父の本当の思いを知る

父の葬儀のため、慌てて地元に戻ります。

数年ぶりの地元。まったく変わっていない風景に懐かしさを感じながら、実家へと急ぎました。何年も会わなかった両親に、こんな形で再会するとは思いませんでした。

ゆっくり休憩する暇もなく、弔問客が次々と我が家へやって来ます。近所の人は私が赤ちゃんのころからお世話になっているので、久しぶりに帰省した姿に大喜び。そして、口々にこう言うのです。