筆者の友人B子の話。B子が40代での転職を決意すると、嘲笑した元同僚。不安を抱えながらも歯を食いしばった1年後、まさかの形で立場が逆転。「あの時、踏み出してよかった」と心から思えた話です。

「B子さんにお願いしたい」

入社から8ヶ月が過ぎたころ、転機が訪れます。
前職で培った経験とスキルが上司の目に留まり、新規プロジェクトのリーダーに抜擢。
結果を出すと、社内での評価は一気に高まりました。
周囲に馴染もうと必死だった時間は、いつの間にか信頼という形に変わっていたのです。

そして転職から1年後の春、取引先との打ち合わせに向かうと——見覚えのある顔が。

あの元同僚でした。

彼女の会社が、私の会社の取引先になっていたのです。
名刺を交換する手が、かすかに震えました。

あの日の笑顔が、最高の燃料だった

打ち合わせ後、彼女はぽつりと言いました。

「……すごいじゃない。私の方が、正気じゃなかったね」

あの日、笑われた悔しさが私を奮い立たせてくれました。
否定的な言葉を「自分が変わるためのエネルギー」に変えられたからこそ、今の私がいる。

踏み出すのに、遅すぎる年齢などありません。大切なのは、過去の自分を信じ、新しい環境で自分を更新し続ける勇気なのだと思います。

【体験者:40代・女性・会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。