筆者友人E子の話。攻略キャラの名前は次々出てくるのに、クラスメイトの名前が出てこない。そのとき初めて、ただごとじゃないと思いました。シングルマザーとして生活を支えるために仕事で家を空けがちだった私と、小学生のころからゲームの世界にのめり込んでいった息子の話。奪うことも、放置することも、正解じゃなかった。今も答えを探している途中の、正直な記録です。
取り上げるのではなく、一緒にルールを考えた
ある日、勇気を振り絞って息子に「一緒にルールを決めたい」と伝えました。
頭ごなしの禁止じゃなく、これから二人でやっていくためのルール作り。
最初は渋々でしたが、息子も自分なりの言葉で「今の自分にとってゲームがどれだけ大切か」を話してくれました。
守れない日もありました。
お互いしんどい日もありました。
今も、完璧にうまくいっているとは言えません。
でも「一緒に考えた」という事実だけは、残っています。
それが今の私たちの、細い細いつながりになっています。
今もなお……
正解のない子育ての話を、今日も続けています。
仕事で家を空けていたこと、気づくのが遅れたこと、後悔がないとは言えません。
でも自分を責めるだけでは、息子の隣には立てない。
完璧なお母さんじゃなくても、向き合うことを諦めていないことは、きっと伝わっていると信じています。
同じように揺れているお母さんに、この記事が少しでも届きますように。
【体験者:40代・女性・会社員、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。