泣きながら話した“本当の理由”
涙を流しながら「今日は行きたくなかった!」と繰り返す娘。
私はまた怒るばかりで、その理由を深く聞くことはしませんでした。
そのまま再び教室へ連れて行こうとしましたが、体をこわばらせて拒みます。私自身も予定に追われていて、気持ちに余裕がありませんでした。
結局その日は休むことになり、後から落ち着いて話を聞くことにしました。すると、大粒の涙をこぼしながら言ったのです。
「この前、先生がすごく怒っていて怖かった」と。
あの時、先に聞くべきだったこと
話を聞いて、初めて娘の中にあった「恐れ」に気づきました。
後日確認すると、そのとき怒られていたのは先生のお子さんだったのです。ただ、その場にいた娘にとっては、誰に向けられたかよりも「大きな声で怒る先生」の印象が強く残っていたのでしょう。
約束を守らなかったことにばかり意識が向き、その背景を考えようとしていませんでした。
危険な行動を止めることはもちろん大切ですが、その前に「なぜそうしたのか」を聞く余白を持てていたら、娘の気持ちをもっと受け止められたかもしれません。
あの日に戻れるならきっと私は、すぐに叱るのではなく、問いかけると思います。
「どうして帰ってきたの?」と。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。