これは、筆者の友人A子から聞いた話です。親だからという理由で金銭的な負担を当然のように押しつけられ続けたA子が、はじめて本音で拒否し、親子関係に明確な線を引いた出来事です。

いつの間にか当然になっていた金銭の負担

私の母は、昔からお金に関してどこか感覚が軽い人でした。
「今ちょっと足りなくてさ」「来月には返せるから」と言われるたびに、私は深く考えずにお金を出してきました。
金額は少額のときもあれば、生活に少し影響が出る額のことも。
それでも私は、親だし、困っているなら仕方ないと思っていたのです。
返済の話をこちらから切り出すと空気が悪くなるので、次第に触れないようになり、返ってこなくても諦めるのが当たり前になっていました。

相談ではなく要求だったと気づいた瞬間

ある日、母から電話がかかってきました。
内容は、これまでよりも明らかに大きな金額の話でした。
私は驚きながら理由を聞きましたが、「細かいことはいい。家族なんだから助け合うのが普通でしょ?」と言われただけ。
返す予定があるのかを確認すると、「そのうち何とかする、今は余裕がない」の繰り返しです。
そのやり取りの中で、私ははっきりと気づきました。
これは相談ではなく、断られることを想定していない一方的な要求なのだと。