今回は、筆者の友人A子が“善意を受けることを当然とする同僚”に振り回され続けた人間関係の悩みをご紹介します。頼まれると断れない性格のA子は、同僚からの小さな依頼を引き受け続けるうちに負担が増えていきました。やがて業務に支障が出るほど追い詰められ、勇気を出して断る決断をします。上司にも相談したことで状況は改善し、優しさには境界線が必要だと気づいた出来事です。
優しさが“都合のいい人”をつくってしまう
A子は「断ったら性格が悪いと思われるかな」と悩み、つい受け入れてしまっていたのです。
N子は周囲からの評価が高く、後輩にも人気があり、断ると自分だけが悪者になるような気がしていました。
しかしその結果、A子の残業は増えて仕事のパフォーマンスも落ち、帰宅しても気持ちが重く、休日も気が休まらない状態に。
ついには上司からミスを指摘され、「このままでは私が壊れる」と危機感を覚えました。
でも、どう切り出していいか分からず、もやもやする日々が続きました。
小さな勇気が、滞っていた空気を動かした
限界を超えたある日、A子は深呼吸してN子に向き合いました。
「ごめんなさい、今日は自分の業務で手一杯なので引き受けられません」と、はっきりと伝えたのです。
N子は驚いた表情で「え? 今までやってくれてたじゃない」と不満げでしたが、A子が落ち着いた声で「私の業務が滞るので」と繰り返すと、ようやく引き下がりました。
その後A子は上司に状況を相談し、業務分担が正式に見直されることに。
N子も周囲の目を気にしてか、過度な依頼はしなくなりました。
A子は「勇気を出して良かった。優しさは、誰かに奪われるためのものじゃない」と話していました。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。