男性育休に消極的な空気のなか、頼れる同僚が下した決断、そして、みんなの不安をよそに進められた準備が、やがて職場に思わぬ変化をもたらすことに。
制度の本当の価値が見えてくる展開に注目!
今回は、筆者の知人から聞いた、考えさせられるエピソードをご紹介します。
制度の本当の価値が見えてくる展開に注目!
今回は、筆者の知人から聞いた、考えさせられるエピソードをご紹介します。
男性育休
私が勤める会社はここ数年、男性の育休取得率を上げようと本格的に育休制度を推進していました。
説明会や社内報でも“誰もが家庭と両立できる職場へ”と発信しています。
そんななか、営業部では推進後初めて、部の中心的存在であるA男が育休を申請したのです。
本来ならば喜ばしいことだったのですが……。
不満
案件管理・後輩指導・取引先対応まで幅広く担う“何でも屋”のような存在だったA男。
周囲が頼り切っていた分、何人かの同僚からは不満の声が漏れました。
「今抜けられたら正直きつい」
「制度を活用することは何も悪くないけれど、彼ナシで現場は回るのか?」
でもA男はそういった言葉に反論せず、育休に入るための準備を静かに進めていました。
担当業務をすべて洗い出し、マニュアル化。
属人化していた顧客情報も共有フォルダへ移行し、非常に分かりやすく引き継いでくれたのです。
A男の想い
育休に入る直前、全体会議で、
「自分がいなくても回る状態を作るのが本当のチーム」
と語ったA男。
残された同僚たちが少しでも困らないよう自分の役割を言語化してくれた彼に、不満の声を上げていたメンバーも自らの態度を省み、感謝とともに彼を送り出しました。