最近はサウナブームもあり、「静かに整う時間」を楽しみに通っている人も増えています。
施設によっては黙浴を推奨する張り紙が張られ、静かに過ごすことが前提となっている場所もあります。今回は、そんなサウナで起きた“思わぬ出来事”。静かに整うはずの空間で、思いがけない人物に遭遇した筆者の友人Kが体験した出来事です。

サウナで出会った“よく喋る男性”

Kは、その日もいつものようにサウナに入り、じわじわと汗をかきながら整う時間を過ごしていました。

すると突然、隣に座っていた年配の男性から声をかけられたのです。

「きみさ、英語話せたらええと思わへん?」

いきなりの質問に戸惑いながらも、

「まぁ……話せたらいいですよね」

と曖昧に答えたK。

すると男性はさらに続けます。

「英語話すために何したらええと思う?」

Kが「英会話スクールとかですかね?」

そう答えると、すぐに否定。

「ちゃうちゃう! 現地行ったらええねん!」

「海外行ったら自然に話せるわ!」

終わらない“理論”と高温の空間

そこから始まったのは、終わらない“俺理論”。

「日本人はな、度胸がないだけや」

「文法なんかいらん」

「とにかく海外行ったらなんとかなる」

しかし、サウナ室内は高温。

長く会話をするような環境ではありません。

周りの利用客も静かに過ごしている中、男性の話だけが続きます。

最初は相づちを打っていたKも、そのたびに話がヒートアップしていき、整うどころか、ただの我慢大会に。

途中で退出しようとしても話を引き止められ、なかなか席を立てませんでした。

勇気を出して伝えた一言

ついに限界を感じたKは、静かに立ち上がります。

そして退出する直前、周囲への配慮も込めて、男性にこう伝えました。

「ここサウナなんで、静かにした方がええと思いますよ。黙浴の張り紙もありますし」

その瞬間、周りの利用客が一斉にこちらを見ました。

男性は一瞬言葉を失い、それ以上話しかけてくることはなかったそうです。