しばらくはぐらかしていると「何か理由があるの?」と聞かれました。
その時に初めて自分の家のことを話したのです。
すると彼は「それは普通じゃない。虐待だよ? 今までよく頑張ったね」と言ってくれました。
その言葉を聞いた時、私は今まで自分がされてきたこと、してもらえなかったことがようやく理解できたのです。
「機能不全の家庭に育っているから、家族というものがわからない」と話すと、彼が「それはこれから自分たちで見つけていくことだ」と言ってくれたことで、ようやく結婚する意志が固まりました。
絶望
案の定、私が結婚の報告に行きたいと話しても、両親は「あ、そう」の一言だけ。
相手のご両親はとても理解があり「そういうことなら内輪でお祝いだけ」と言ってくれたため、結婚の障壁にはなりませんでした。
その後も私はいなかったかのように扱われ続けたのですが、昨年に祖父母が相次いで他界。
葬儀の連絡が兄から来ましたが、両親は「別に来なくても良い」と言ったそうです。
前進
私は実家との縁を切り、今では子どもにも恵まれ幸せな家庭を築いています。
自分が親になって余計に、自分がされてきたことに対する怒りが湧いてきました。
理由はおそらく跡継ぎの問題が絡んでいたと思うのですが、実際のところはわかりません。
反面教師として、自分がされて嫌だったことは絶対に自分の子どもにはしないと誓って、今は子育てに奮闘しています。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業しOLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。