筆者の友人・F美はシングルマザーの母親との2人暮らしでしたが、常に不機嫌な母親との生活に不安を抱えていました。母親との関係がF美に与えた影響とは──? 胸が痛くなるエピソードをご紹介します。

不可解な行動

その後、就職を機に私は一人暮らしを始めました。
年齢を重ねてからも母の不安定さは変わらず、私の家へ急にやって来て、文句ばかり言って帰ることもあったほどです。

私は一度「カウンセリングを受けてみない?」と言ってみたのですが、母親はなぜか激昂。
「苦しいのなら何か楽になる方法があるかも」と言う私に対し「バカにするな!」と怒鳴り返してきました。当時は母を助けたい一心でしたが、今思えばプライドを傷つけてしまったのかもしれません。

母親の影響

私はそんな母の影響か、周囲の人の顔色を伺うことが当たり前になり、自分の思っていることを素直に言うことができなくなってしまいました。
自己肯定感も低く、自分に自信が持てない状態。
母親に褒めてもらったり、一緒に何かを楽しんだりした経験がなかった私は「自分は母親にはなっちゃいけない」とまで思い始めたのです。

それから男性とお付き合いすることはあっても、どうしても結婚までは踏み切れませんでした。

母親の現状

そんな母ですが、現在は認知症を発症してしまい、グループホームに入所しています。
結局、何が原因であれほど不機嫌だったのかはわからずじまいです。

年齢的に更年期など、心身のバランスを崩しやすい時期だった可能性もあり、母自身も言いようのない苦しみの中にいたのかもしれません。
対処しなかったのか、できなかったのかはわかりませんが、子どもにとって親は一番身近な大人。
不機嫌で常にイライラしていた母が私に与えた影響は、とてつもなく大きいのではないかと今になって思っています。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業しOLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。