しかし、実家の庭で従兄たちと楽しそうに遊んでいる姿を見て、心に刺さるものがありました。
「この子があんなに笑った姿、いつ見たっけ……?」
「もしかして、私は間違っていたのかもしれない」
息子の笑顔を見ながら、少しずつ自分のしていることが正しいのかがわからなくなっていきました。
息子の笑顔を守るために決断
実家から帰った後、息子に「習い事、ちょっとしんどいと思うことはある?」と聞きました。
「うん……みんなと放課後、遊びたいって思うことがある」
そう、正直な気持ちを答えてくれたのです。
後日、思い切って習い事を減らすことに。息子がやりたいと言ったピアノと習字は続け、そろばんと水泳は先生に相談して退会しました。
すると、息子は毎日生き生きとした顔を見せてくれるように。まるで、実家の庭で遊んでいたときのようです。
母にも習い事を減らしたことを報告しながら、昔のことを話しました。母も「あなたは飽きっぽい子だからと思って、なかなか習い事をさせてあげられなくてごめんね」と言ってくれたのです。
お互い、母として子を思う気持ちがすれ違っていたのだなと実感。
「もっと子どもの声に耳を傾けよう」――そう強く思った出来事でした。
【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。