子どものために、良かれと思ってやっていたことが実は裏目に出ることがありますよね。筆者の友人もその一人。子育て中の彼女が経験した、母と子どものすれ違いについて紹介します。
「息子のため」とさせていた習い事
息子は小学2年生。私は将来のためだと思い、週4で習い事をさせていました。
ピアノ、水泳、そろばん、習字。
私自身、子どものころに習い事をしていなかったため、習い事をしている周りの子を「うらやましいな……」と感じたことがよくありました。
母に「習い事をしたい」と言ったこともあります。しかし、何度言っても母がなかなか首を縦に振ることはありませんでした。
そんな思い出から、自分の子どもにはしっかりと学びの機会をあげたいと思い、小学生になってからはりきって習い事を増やしたのです。
週4の習い事は、子ども本人ももちろんですが送迎する親も大変です。それでも、どれだけ忙しくても「今、この吸収しやすい時期が大事」だと信じて疑いませんでした。
何もかもから解放され楽しそうな息子
ある日、私の実家へ息子を連れて帰った日のことです。
私の実家は田舎にあり、家の周りはとても自然豊か。
家のすぐ目の前には川があり、裏手には山があります。近くにスーパーや病院などもありますが、現在住んでいるところとはまったく違う環境です。
息子も、いつもとはまったく違う風景に大喜び。この日は兄家族も来ており、従兄たちと楽しそうに遊んでいました。
虫取りをしたり、川に入ってずぶ濡れになったり。実家で過ごす時間は、普段の生活ではなかなか経験できないことばかりでした。
大きな声でゲラゲラ笑う息子を見て、母がぽつりと私に言葉をかけました――。
私が間違っていたの……?
「ねえ。少し、休憩してみてもいいんじゃない?」
優しく、私に問いかける母。
母が何を言いたいのか察した私ですが、“息子のために”さまざまな習い事をさせているという気持ちに嘘はありません。