鉛筆もただでは、すまなかった
消しゴム問題に頭を抱えつつも、やっとその実態に慣れてきたころ。
今度は鉛筆に異変が。
ある朝、筆箱を何気なく覗くと——鉛筆の上部がギザギザに。
よく見ると、歯型。
どうやら授業中、無意識に口へ運んでいるらしいのです。
さらに追い打ちをかけたのが、電動鉛筆削り。
入学祝いにいただいた最新式。削れる、削れる、よく削れる。あまりに削れるので、息子は「削ること自体」が楽しくなってしまいました。
筆箱に入れた新品の鉛筆が、数日で全員5センチになって帰還。
入学式から1ヶ月。我が家の事前準備をしていた鉛筆部隊は、ほぼ壊滅しました。
これが、小1男子だった
参観日で授業を見て、すべての謎が解けました。
消しゴムはちぎって感触を楽しみ、鉛筆は削っては眺め、かじっては考える——それが小1男子のスタンダード。
叱っても意味はない。
これは「元気に学校へ行っている証拠」と受け取ることにしました。
同じ状況に頭を抱えているママたちへ、声を大にして伝えたいことがあります。
消しゴムも鉛筆も、減った分だけきっと何かを学んでいる。
筆箱の中身が寂しくなるたびに、そう思うことにしています。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。