筆者の父の姉は、昔から作り話で周囲を惑わせる傾向があり、家族が何度も振り回されてきました。そんな伯母がある日、娘と喧嘩したことをきっかけに家出をして我が家へやってきます。しかし、その後思いがけない形でトラブルが広がり、ついには家族が絶縁を決断する事態に。
今回は、親戚との関係の難しさを痛感した出来事についてご紹介します。
突然の非難にあ然
それから数か月後、夏休みに伯母の家へ招かれました。
従兄弟に会うため、家族で訪れることにしたのです。
しかし家に着いたときから、伯母の娘はどこか不機嫌な様子でした。
しばらくすると突然、母に向かってこう言ったのです。
「うちのお母さんを、ずいぶんこき使ったみたいですね」
「泊めてくれたことは感謝してる。でも毎日ご飯を作らせたり、家のことをさせるのはひどいんじゃないですか?」
その場にいた私たちは、あまりのことに言葉を失いました。母は居候の間、文句ひとつ言わず伯母の世話をしていたのですから。
しかし、母は落ち着いた様子で言いました。
「では、お母さんに直接確認しましょうか」
そう言って伯母の前で、今言われた内容をそのまま伝えたのです。
嘘が暴かれた瞬間と家族の決断
すると伯母は、即座にこう言いました。
「そんなこと言ってない。勝手なこと言うな!」
それを聞いた娘は激怒しました。
「お母さんが言ってたやん。嘘つき!」
その場で親子喧嘩が始まり、場の空気は一気に険しくなりました。
父と母はこれまで伯母を責めたことはありませんでしたが、そのときだけは静かにこう伝えました。
昔から嘘で人を振り回してきたこと。
そして、事実を確認しないまま人を責めると、結局恥をかくのは自分だということ。
それだけを伝え、その日は解散しました。
後日、伯母の娘から謝罪の連絡がありました。一方で、伯母からの謝罪は最後までありませんでした。
しかしその後も、伯母は父の思い出の写真を勝手に持ち帰っていたことが発覚したり、別の姉妹へ嘘の話を広めたりと問題は続きます。
最終的に父は、これ以上家族を巻き込まないために伯母と距離を置くことを決めました。
その後、姉妹2人ともトラブルを起こした伯母はとうとう親戚から縁を切られたと聞いています。
親戚だからこそ、関係が難しくなることもあるものです。
それでも、自分たちを守るためには距離を取ることも必要なのだと感じた出来事でした。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。