今回は、3人の子育てをしている筆者に起こったエピソードを紹介します。
声をかけてくれたマダムたち
「まあかわいいねぇ!」
「二人とも男の子よね? 女の子みたいにかわいいお顔してる」
「お母さんにアイスクリーム買ってもらったの、よかったわねぇ」
マダムたちはニコニコしながら、長男と次男にそう声をかけてくれたのです。
さらに、おんぶ紐をした私の背中で寝ている娘にも気づくと「まあ! お母さん、3人もいるの!」「本当にえらいわよ」「がんばってるわねぇ」と、口々に私のことも褒めてくれました。
そこからは、子どもたちがアイスクリームを食べ終わるまでニコニコと見守ってくれたマダムたち。いつもなら、同じアイスクリームを買っているのに「そっちがいい」と言ったり、「食べさせて」「もういらない」などと言ったりするのに、まったくそんな素振りはありません。
二人とも、ご機嫌なままアイスクリームを食べ終えることができました。
人の優しさに救われたあの日
その間もマダムたちは「子育てって、本当に大変よね」「私たちにも子どもがいるけどね……」と、いろいろなことを話してくれました。
子どもたちをかわいいと言ってくれただけでなく、母親の私に対しても「がんばってる」と声をかけてくれたマダムたち。そんな優しさに、涙がにじみます。子どもたちもご機嫌なまま「バイバイ!」とお別れできました。
時間にして、たった10分ほどの出来事。それでも、なかなか家族以外の人と会話する機会がなかった私にとって貴重な時間になりました。人の優しさのおかげでまたがんばろうと思えた、忘れられない出会いです。
【体験者:30代・著者、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。