牧場の中の小さな幼稚園で動物と育った筆者の息子。都会の小学校へ入学した後は、休み時間のたびに、たったひとりで本を読み続けていました。「友達の輪に入れないのではないか」という不安を抱えながらも見守り続けた3年間。子どもは自分のペースで、しっかりと花を咲かせてくれました。
3年生で冊数が激減。その理由に、胸が熱くなった
ところが、3年生になって読書数が116冊へと激減したのです。その理由は、親友と呼べるほど大好きな友達ができたことでした。
本を読む時間が、友達と過ごす時間へと変わっていました。息子は彼自身のタイミングで、ちゃんと心の扉を開いていたのです。
自分のペースで、自分らしく根を張っていた
今は本も読み、友達とも遊びます。自分のペースで、好きなことを存分に楽しんでいる息子の姿があります。毎日動物とばかり遊んでいたあの子は、都会の小学校でも、自分らしくしっかりと根を張っていました。
子どものペースを信じて待つこと、そして万が一のための「逃げ道」を用意しておくこと。それが結果として、親子ともに「心の余裕」を生み出してくれるのだと、今なら身をもって確信しています。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:森奈津子
海外生活や離婚、社会人での大学再入学など、多彩な経歴を持つライター。現在は幼稚園教諭として保護者の悩みに寄り添うほか、日々の人付き合いの中から生まれるリアルな本音に耳を傾け、多様な価値観に触れてきた独自の視点でそれらを記事にしている。