筆者の話です。重度知的障害の長男が骨折し、通院が始まりました。初診時は看護師3人と私の4人がかりで長男のパニックに対応する事態に。これが2週間ごとに続くのかと思うと気が重くなる私。しかし、通院を重ねるうち、長男に驚くべき変化が現れます。
初診時のパニック
2025年の12月に長男が右腕を骨折しました。
重度の知的障害を抱える彼にとって、それは単なる骨折以上の出来事でした。
長男には「何故、痛いのか」が理解できていません。
そのこともあり、処置の意図が伝わりません。
さらに、慣れない病院という空間そのものが恐怖なのです。
初めてその病院に連れて行った日、長男は診察室でパニックを起こしました。
骨折部位を固定するための装具をつけるだけでも、看護師3人と私の計4人がかりで、声をかけ、なだめ、体を支え……。
何とか装着させた後は全員、汗だくでした。
これから2週間ごとに通院が続くのに毎回こうなるのでしょうか。
長男は、装具に慣れることができるのでしょうか。
通院の決意
私には長男を連れて行きたい場所があるのです。
それは事業所の同級生たちが通う和太鼓サークルです。
みんなと一緒に太鼓を叩く長男の姿を、私はずっと思い描いていました。
今回、長男が骨折した所は右腕。
だからこそ骨折をきちんと治さなければなりません。
中途半端に終わらせるわけにはいきませんでした。