まさかの後輩が救世主に
そんなある日、S太が保育園からの呼び出しで早退することになりました。するとまたB男が、「俺たちの時代はな〜」と話し始めたのです。その場には、入社2年目の新人社員R太もいました。
するとR太は、穏やかな口調で「B男さんの時代はそうやって会社を支えてこられたんですね。その土台があるからこそ、今はS太さんのように仕事と子育てを両立できる制度が整えられているんだと思います」と言い、さらに続けて「もし僕が将来子どもを持ったときも、同じように働ける環境があると助かります」と自然に伝えたのです。
その言葉に、B男は少し驚いた表情を見せ「そうか……今はそういう時代なのかもしれないな」と苦笑いしながらつぶやき、それ以上昔話を続けることはありませんでした。その日以降、B男は「大丈夫か? 仕事はフォローするから行ってきなさい」と声をかけてくれるようになりました。
価値観は人それぞれ、世代によっても偏りがあります。しかし、頭ごなしに否定するのではなく、冷静に言葉で伝えることで相手の考え方が変わることも。時代が変わる中で大切なのは、過去を語ることよりも、お互いの立場を理解し合う姿勢なのかもしれません。令和の職場では、そんな柔軟なコミュニケーションが求められているのだと感じさせられる出来事でした。
【体験者:30代・男性会社員、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。