これは、筆者の母の知人からうかがったエピソードです。待望の初孫が生まれ、その子のために贈り物を選ぶ時間が何よりの喜びになっていました。ところがある日、息子夫婦の家を訪れた際、自分が渡したはずの品が開けられないまま置かれているのを目にしてしまい……。
(あれほど喜んでいたのは、贈り物そのものにではなく『換金価値』に対してだったの……?)
振り返ってみると、彼女が事前に希望を聞いたときに挙げていたのは、いつも中古市場で高値がつきそうな有名ブランドばかりでした。
お小遣いを増やしたい気持ちは理解できなくもありませんが、贈るたびに満面の笑みを見せていた嫁の別の一面を思うと、背筋が寒くなったといいます。
息子にはやんわりと伝えてもらったものの、これ以上問い詰めて家庭の平穏を乱すのは望んでいませんでした。
それ以降は、孫への贈り物は控えめにし、その分を自分の楽しみのために使おうと考えるようになったそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:fumo
FTNコラムニスト:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場やバトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。