波風を立てたくなくて仕方なく従い続けましたが、共働きで必死に貯めている子供の教育資金が、義実家のために消えていく現実に、私はどうしても納得できませんでした。
義実家からの請求によって、じわじわと圧迫されていく家計。
それなのに、夫はいつも「うちはこういう感じだから」と呑気な様子。
思考停止した夫の言葉を聞くたび、私の胸には冷たい風が吹き抜けました。
やがて私は「今のままでは、私たち家族の未来が壊されてしまう」という危機感を抱くようになりました。
夫に突きつけた「最後通牒」
私はついに、家計簿と通帳を夫の前に広げました。
夫が『いつの間にか貯まっている』と思っていたであろう預金残高が、どれだけ義実家への流出によって削り取られてきたか。
汗水垂らして働いたお金が、義実家のために減っていく現実を、数字で見せつけたのです。
「これ以上続くなら別居や離婚も考える。親孝行と搾取は別だよ」
と静かに伝えると、夫はしばらく言葉を失っていました。
自分たちの生活を守る勇気
次に義母から要求があった際、夫は「これからは、いくら包むかは夫婦で決める。文句があるなら祝い事は一切しない」と、毅然とした態度で言い切ってくれました。
もちろん義母は激怒。
しかし、実の息子の言葉が堪えたのか、理不尽な集金はようやく止まったのです。
親孝行とは、自分たちの生活を壊してまで捧げるものではありません。
まずは自分たちがしっかりと立ち、無理のない範囲で心を寄せる。
それこそが、自立した大人の親子関係なのではないでしょうか。
あの時、通帳を見せて話し合って本当によかった。
今は、夫婦で納得できる範囲でお祝い事と向き合っています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。