波風を立てたくなくて、つい言いたいことを飲み込んでしまうことがあるのが大人というもの。でも、小さな違和感をやり過ごすことが当たり前になると、いつの間にか自分の心がすり減ってしまうかもしれません。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
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仕事帰りのデパ地下で

先日、夕食に惣菜を買おうと、仕事帰りにデパ地下に立ち寄った時のことです。

ちょうど混み合う時間帯。
お目当ての惣菜を見つけ、パンパンにむくんだ足を引きずりながら、私は列の最後尾に並びました。

前に並んでいるのは3人。
スマホを眺めつつ「今夜はあとお味噌汁を作ればいいかな」と、献立をぼんやり考えていました。

しかし、ようやく次が私の番! とホッと息をついたその時、予想もしないことが起きたのです。

横入りの瞬間

なんと、私の横からスッと入ってきた女性が、何食わぬ顔で注文を始めたのです。
店員さんも戸惑いながら、そのまま応じようとする気配。

胸の奥がじわっと熱くなりましたが、咄嗟に声を上げることができず、「たかがお惣菜」「急いでいるのかも」と自分を納得させようとしました。

でも……。
立ちっぱなしの会議や終わらないメール対応など、1日中仕事で気を遣い続けてきたのに、ここでも我慢するの?
面倒な人と思われたくないという不安と、理不尽な現状への怒りが、心の中で激しくせめぎ合いました。