突然のトラブルで家の中に閉じ込められた筆者。頼れるのは3歳の息子だけ。小さな手が差し出した“あるもの”が、筆者を救ってくれました。息子が大人になった今でも思い出すと、ヒヤリとする体験談です。
鍵が開かない!?
子どもがまだ3歳の頃、自宅のトイレの鍵が壊れていたことがありました。
いつもは鍵をかけないようにしていたのですが、その時はうっかり鍵をかけてしまったのです。
用を済ませて出ようとすると、ドアノブが━━
あれ?
ガチャガチャ。
嫌な汗がじわりとにじみます。携帯電話はリビング。
助けを呼ぶ相手は、家にいる3歳の息子だけです。
「どうしよう……」
一気に血の気が引きました。
ドアの向こうの小さな声
しばらくすると、ドアの向こうから息子の声が聞こえました。
「おかあさーん?」
出られなくなったと言えば、きっと息子も驚きます。
「大丈夫だよー」
声だけは明るく。内心はドキドキでした。
鍵はドライバーでネジを回せば開くのですが、そのドライバーを受け取ることができません。
たしか、以前に夫が、ドライバーの代わりに10円玉でネジを回していたことを思い出しました。
そうだ! 10円玉。