子どもの進路は人生の大きな分岐点といえます。親も一生懸命になりますが、なかには家庭の事情によって子どもの思うような進路を選ばせてあげられないことも……。これは筆者の友人・N絵が後悔と反省をしたエピソードです。

暴言

私がそこで思い出したのは、以前親しくしていたYさんのこと。
Yさんとは同じシングルマザーということもあって、仲良くしていました。

ただ、1年前にYさんの娘さんが高校進学をしないと聞いたとき、私は事情も深く知らないまま、「今の時代、親として高校くらい行かせなきゃダメでしょ」と正論を押し付けるような言葉を投げかけてしまったのです。
そのことをきっかけにYさんとは疎遠に……。
Yさんは引っ越して連絡先も変わってしまったため、謝る機会も失われてしまいました。

後悔

自分が同じ立場に立って初めて、あの時のYさんも、私と同じように……あるいはそれ以上に、どうしようもない葛藤の中にいたのではないかと気づき、血の気が引く思いがしました。
経済的な事情、あるいはお子さんの心身の状態など、進学『しなかった』のではなく、『できなかった』のかもしれないと今になって思い当たったのです。

仲が良かったのに、彼女の状況に想像力を働かせることができなかった自分の未熟さが恥ずかしくてなりません。今さら彼女に相談したいと願うのは、あまりに虫が良すぎることでしょう。
もっとお互いの状況を理解した上で、意見を述べるべきだったと後悔と反省をしています。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業しOLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。