結婚前の約束にこだわる夫と、状況に応じた柔軟性を求める妻。筆者の知人は、答えの出ない悩みを抱き続けていました。知人のエピソードを紹介します。

状況が変わる

しかし、結婚後に授かった子どもは双子の男の子でした。
生まれたばかりの頃も大変でしたが、成長するにつれてさらに手がかかるように。

イヤイヤ期が2人同時に始まり、2人分の着替えをさせるだけで何十分もかかったり、2人同時にかんしゃくを起こしたり。
今の私は育児だけで手一杯な状況で、家事には手が回りません。

「少しでいいから、夫に手伝ってほしい」
次第にそんな気持ちを抱くようになってしまいました。

そこで先日、夫に「少しだけ手を貸してくれたら、とても助かるの」と伝えてみたのです。
すると夫は呆れた顔をして、こう言いました。

「最初に言ったじゃん。『俺は家事育児を絶対しない』って。それを了承したうえで結婚しただろう?」

夫の言葉に、私は「それは分かっている。でも今は状況が変わったでしょう? 子どもに手がかかる間だけでもいいの。少しだけ手伝ってほしい」と続けました。

しかし夫は、
「約束は約束だ。僕は絶対手伝わない」
そう言って、決して折れてはくれませんでした。

夫の言うとおりだけど

夫の言葉は道理にかなっていると思います。
結婚前の約束に対する私の覚悟が足りなかったといえば、それまでなのでしょう。

ですが、疲れ果てている私の姿を見ながら、床に落ちているゴミも拾おうとしない夫。
そんな夫は、私にとって冷酷な人にしか見えなくなってきました。

「約束」は大切ですが、状況に合わせて形を変えていくのも「家族」ではないでしょうか。
今の私に必要なのは、一人で抱え込んで自分を責めることではなく、今の限界を認めることだと気づきました。

いろんな人の意見を聞いて、自分なりの答えを探しているところです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。