子どもの進路を前にすると、親はつい「心配」が先に立ってしまうものです。今回は、学生時代の姉の進路選択をめぐる母とのやり取りを通して、家族の愛情について感じたことをつづっています。
倍率を理由に、心配する親
姉は学生時代、教師になりたいと考えていました。子どもが好きで、人に教えることも得意。自然な夢だったように思います。
けれど進路の話をしたとき、母は少し表情を曇らせました。
「教員は、倍率20倍らしいよ。とても大変よ」
応援というより、不安の気持ちが強いようでした。難しい進路を選んでほしくない。そんな考えがあったのかもしれません。
それでも変わらなかった、姉の気持ち
しかし、姉はブレませんでした。教員免許を取得し、採用試験に挑戦しました。
のちに聞いた話ですが、実際の倍率は4倍ほどだったそうです。当時聞いていた情報は、少し誇張されていたのかもしれません。
それでも姉は、誰かに背中を押されるというより、自分で決めて進んでいきました。
実際に働いてみたら
無事に教員として採用され、両親はとても喜びました。公務員として働く娘を誇らしく思い、応援していました。
そして今、姉は教師20年目。「忙しいけど、やりがいがあるよ」と笑います。
大変なこともあるけど、やっぱりこの仕事が好き。
その言葉は、迷いのないものでした。