「家族の形」が変わったとき、私たちは自分自身のこと以上に、子供が世間の無邪気な視線にさらされることを恐れてしまうのかもしれません。これは、離婚という決断を経て、新しい一歩を踏み出した筆者と息子が、周囲の言葉に傷つかないための「心のお守り」を見つけるまでの物語です。
事実を支える「感謝」の教え
この答えに温かみを添えるため、日頃からパパとのつながりもオープンに話しています。
定期的に面会交流で会えること、そしてパパが養育費を送ってくれていること。
「パパが頑張ってくれているから、今の生活があるんだよ」
そう伝え、息子自身からもパパに感謝の言葉を届けるようにしました。
その結果、パパの不在は息子にとって隠すべきことではなくなりました。
今、息子の中でパパは「欠落」ではなく、「遠くにいても自分を応援してくれる心強い味方」になったのです。
隠さないことが、強さになる
周りと違う家族の形でも、それを恥じる必要はどこにもありません。
まず私自身が前を向いて生きること。
そして息子が迷ったとき、答えに詰まったとき、いつでも取り出せる「答え」を一緒に用意しておくこと。
誰にでも、触れられたくない部分はある。
でも、他人の無邪気な言葉は止められない。
だからこそ、自分で自分を守る、しなやかな「答え」を持っておくこと。
それがどれほど心強いか、私自身も身をもって感じています。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:森奈津子
海外生活や離婚、社会人での大学再入学など、多彩な経歴を持つライター。現在は幼稚園教諭として保護者の悩みに寄り添うほか、日々の人付き合いの中から生まれるリアルな本音に耳を傾け、多様な価値観に触れてきた独自の視点でそれらを記事にしている。