これは筆者の友人Aさんの体験談です。Aさんのお父さんは、大のお酒好き。しかも時々飲み過ぎてしまうことがあるのです。その夜も、半ばあきれながら玄関を開けた瞬間、そこに立っていたのは見知らぬ男性。しかも、タクシーの運転手だと名乗りますがお父さんの姿は見えず……?

翌日、Aさんはどうしても感謝を伝えたくて、タクシー会社へ電話を入れたそうです。今は個人情報や防犯の意識が高く、どこまで踏み込むべきか判断が難しい時代です。もしかすると、家を覚えていたことが、誤解を招く可能性もあったはず。それでもその運転手さんは、目の前で眠ってしまった一人の客を「困っている人」として扱い、迷わず手を差し伸べてくれたのでした。運転手さんの優しさから、世の中まだまだ捨てたものじゃないと思えたのでした。

【体験者:50代・女性・会社員 回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:大葉みのり
FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。