息子が野球チームに入ってからというもの、わが家の生活は一変しました。週末は早朝からお弁当作りに追われ、遠くのグラウンドまでの送迎で一日が終わります。それでも息子は「もっと早く起こしてよ」「お弁当多いよ」と不満げな様子。正直、やるせない気持ちになることもありました。
けれどある日、チームメイトの退団をきっかけに、息子の口から思いがけない言葉が……。今回は、友人が話してくれた心に残るエピソードをご紹介します。

その日を境に、息子の様子はどこか変わりました。
自分が当たり前のようにグラウンドに立てているのは、早朝から送り出してくれる親がいて、熱心に指導してくれる監督やコーチがいて、そして一緒に汗を流す仲間がいるから。そんな当たり前の裏側に、ようやく目が向いたのだと思います。
いくら私が口で伝えても届かなかったことを、仲間の存在がそっと教えてくれました。
少しだけ寂しさもありますが、それ以上に、息子がひとつ大きくなったと感じられた出来事でした。

【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:あすおかあすか
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。