ゲーム三昧で、勉強そっちのけの息子に激怒し、パソコンを取り上げたC子さん。
それからというものの、息子はすっかり元気をなくしてしまったそう。
あまりに落ち込んでいるので、話を聞いてみると――。
知らなかった息子の優しさに気づく、母の反省エピソードです。

すると息子はぽつりと言ったのです。
「実は、毎日A男とゲームしてたんだ」

A男くんといえば、息子の大親友。
中学校にあがってから、学校にうまく馴染めなかったようで、現在不登校中なことは知っていました。
家にひとりきりの彼と、息子は毎日オンラインで話しながら、ゲームをしていたのだそう。

「誰とも話せない毎日は、A男だって寂しいと思って。A男にとって、あの時間が唯一の居場所だったんだ。でもその時間が楽しくて、のめり込みすぎたことは反省しています。ごめんなさい」
「そうだったの」

息子の友人を想う気持ちを知らず、「サボっている」と決めつけて頭ごなしに叱りつけたことを、私も反省しました。

親の知らないところで、成長していた我が子

その後、息子としっかり話し合い、一日のゲーム時間を決めました。
息子はしっかり約束を守り、勉強もきちんとこなしています。

嬉しいことに、最近A男くんが学校に復帰したそう。
毎日楽しげに、二人で登校する姿を見るようになりました。あのゲームの時間が、彼にとって社会と繋がるための大切なリハビリになっていたのかもしれません。

私の知らないところで、人の痛みに寄り添える子に育っていた息子。
気がつかなくてごめんね。

これからは、親がなんでも決めつけるのではなく、しっかりと息子の話も聞き、一人の人間として向き合おうと思いました。

【体験者:40代女性・専業主婦、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。