息子が通う幼稚園で、息子にだけ意地悪をするお友達の姿を見て、私はどう接すればいいのか悩んでいました。転園まで考えたものの、夫のひと言をきっかけに子どもが人との関わりの中で少しずつ強くなっていく大切さに気づかされた出来事です。
夫のひと言で考え方が変わった
そんなとき、夫に転園を考えていることを話すと、「それはやめたほうがいい。どこに行っても、苦手な相手はいるよ。大事なのは逃げることじゃなくて、どう立ち回るかを少しずつ覚えることじゃないかな」と言われました。その言葉に、私ははっとしました。確かに、これから先も息子はさまざまな人と関わって生きていきます。そのたびに避け続けるのではなく、困ったときにどう向き合うかを学ぶことも、大切な成長なのかもしれないと思えたのです。
試練の中で育つ力もある
それからは、息子に「困ったことがあったら、どんな小さなことでも話してね」と伝え、実際に嫌なことがあったときは一緒にどうしたらいいかを考えるようになりました。すぐに強くなれるわけではありませんが、少しずつでも気持ちを言葉にできれば、それは立派な一歩です。今では、S君の存在もただ嫌なだけのものではなく、息子が人との関わり方を学ぶきっかけのひとつなのかもしれないと感じています。子育ては悩みの連続ですが、目の前の出来事を少し引いて見てみると、子どもの成長につながる意味が見えてくる。そう気づかされた出来事でした。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。