共働き夫婦が増えている今、実家に我が子を預ける親御さんは増えています。祖父母にとって孫と一緒に過ごせるのはうれしいものの、子育てが半永久的に終わらないという問題も……。今回は、筆者の知人A子が息子夫婦に本音を隠されたまま孫を預けられていたエピソードを紹介します。

息子から放たれた無神経な本音

さらにA子を失望させたのは、息子の態度でした。
事情を隠していたことを責めると、反省の色を見せるどころか、信じられない言葉が返ってきたのです。
「C子のおやつ代って結構かかるし、そっちで食べさせてくれると正直助かるんだよね」

親の善意と、貴重な老後の時間を「便利で安上がりな託児所」程度にしか思っていなかったのか──。その甘えきった姿勢に、A子の心には悲しみと苛立ちが渦巻きました。

70歳になってからでは、もう遅いかもしれないのに

孫は可愛い。力になりたい気持ちに嘘はありません。
小学一年生の孫から目が離せないのはあと3~4年程度でしょうが、孫がある程度自立した頃には自分は70歳をすぎます。けれど、70歳を過ぎれば今のように元気に旅行に行ける保証はないのです。

息子夫婦が嘘をついてまで自分たちの時間を優先し、こちらの貴重な時間を当然のように使う姿勢に、どうしても寂しさを禁じ得ません。

祖父母に我が子を預けるのは悪いことではないですが、預ける側は「助けてもらって当然」と思わず、サポートしてくれる側の人生や予定を尊重する配慮が必要だと思います。

【体験者:60代・女性、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。