筆者の話です。推しキャラのグッズショップで、私の隣にいた外国人カップルの青年のバッグが棚に引っかかり、シールが床に散乱します。それに気づかず去っていく青年と、必死に拾う青年の彼女らしき女性。その姿を見た私が取った行動とは。
推しグッズを求めて
ある休日の午後。
私はずっと追いかけていた推しキャラクターの期間限定ショップへと足を運びました。
店内には色鮮やかなグッズが所狭しと並び、ファンの熱気で溢れています。私はレジ前のシールコーナーで、「どれを連れて帰ろうかな」と幸せな悩みに浸っていました。
その時、隣に外国人観光客らしき若いカップルが近づいてきました。
ハプニング
事件は、彼らがレジ前の狭い通路を通り抜けようとした瞬間に起きました。
レジ前には、沢山の推しのキャラクターのシールが並んでいます。
青年の背負ったバッグが棚に引っかかり、丁寧に並べられていたシールたちがバラバラと床に落ちていきました。
しかし賑やかな店内の音にかき消されたのか、当の青年は気づかずそのままレジへと進んで行ってしまいました。
残された彼女らしき女性が、顔を真っ赤にして、たった一人で一枚一枚、必死にシールを拾い集めています。
その小さな背中は、どこか申し訳なさそうに丸まっていました。
無言の協力
見ていられなくなった私は、黙ってしゃがみ込み、彼女と一緒にシールを拾い始めました。
とっさのことで言葉は出ませんでしたが、手伝ってあげたいという気持ちになったのです。
そうして黙々と散らばったシールを拾い集めました。
最後の一枚を棚に戻したとき、彼女は私に向かって軽くお辞儀をして「Sorry」とつぶやきました。