親が元気なうちに、もしもの時のことを具体的に話していますか? どこかタブーのように感じてしまう話題ですが、先延ばしにすると思わぬ負担を残すこともあります。今回は、両親と向き合った筆者が「早めに確認する大切さ」を実感したお話です。
親が元気な今だからこそ
認知症を発症した親戚や、義母の他界をきっかけに、私は以前から気になっていたことを両親に切り出しました。
わが家に大きな財産があるわけではありません。
けれど、通帳はどこにあるのか、カードは何枚あるのか、不動産の名義はどうなっているのか、借り入れはあるのか──。
知らなければ、いざという時に手続きが進まないことばかりです。家族が困るのは目に見えています。
両親は70代半ば。今は元気に過ごしています。
だからこそ、まだきちんと話せるうちに向き合おうと思いました。
意外と前向きだった母
思い切って聞いてみると、母は意外にも前向きでした。
「ちょうど、いつか話さなきゃと思ってたのよ」
通帳の保管場所、カード、保険関係。スマホのロック番号まで、あっさり共有。
父も最初は「まだまだ、ボケないぞ」と少し不満そうでしたが、母に促され資料を出してきました。
不動産はここ。車はこの担当者。クレジットカードはこの銀行。
きちんと整理されたファイルを見て、私は安心しました。