夕方の散歩中、見知らぬ高齢女性から鋭い視線を向けられ、恐怖を覚えた私。逃げるように通り過ぎようとした瞬間、突然呼び止められて告げられたのは……? 友人が体験談を語ってくれました。

呼び止められて言われた「まさかの一言」

「ちょっと、あなた! ちょうどよかった」

見知らぬ人からの予想外すぎる言葉に私が驚いていると、

「こっちきて。見てくれる? 白菜、いる?」

と、女性は言いました。そして、

「ほら見てよ。食べきれないし、捨てられないし、困ってたの」

と、立派な白菜の山を指差しました。

鋭い睨みの正体は?

聞けば、近所の友人が軽トラックでやって来て、「畑で穫れたからもらって!」と問答無用で置いていったのだそう。

到底食べきれる量ではなく、かといって近所の目もあって捨てるわけにもいかない。

途方に暮れた女性は「そうだ、通りすがりの人にあげよう」と思いつき、道行く人を物色し、もらってくれそうな人を探していたそうです。

それが、あの鋭い視線の正体でした。

心温まるご近所の縁

思わぬ事情に笑ってしまい、私はありがたく白菜を1玉いただくことに。

そのまま立ち話をしていると、なんと子どもの通っていた中学校が同じだったり、彼女が地元の「優秀で有名な息子さん」のお母さんだったりと、共通の話題が次々と出るではありませんか。

ただの散歩のつもりが、思いがけない白菜のプレゼントと、楽しい思い出話のおまけ付きになりました。

ギロリと睨まれ怖い思いをしましたが、ほっこり心温まる出来事になりました。

【体験者:70代・女性主婦、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。