自分の判断に、あとから迷いが生まれることもありますよね。家族のことを思って選んだはずなのに、時間がたってから「ほかの選択もあったのでは」と、立ち止まった私。今回は、義母の葬儀後に夫と向き合った、筆者のエピソードをご紹介します。
葬儀のあとで
先日、義母が他界しました。
葬儀を終えたあと、夫は「もう少し、実家に残れたらいいな」と独り言のようにつぶやきました。理由は、ひとりになった義父のことでした。
生活が変わり、気持ちの整理もつかないだろう。少しでもそばにいてあげたい。夫の言葉からは、そうした思いが伝わってきました。
すぐに答えられなかった理由
でも、私はすぐに前向きな返事ができませんでした。
頭に浮かんだのは、子どものことです。小学生の娘は登校渋りが強く、毎朝学校へ送り出すだけでも神経を使います。
連休明けは特に不安定になりやすく、これ以上休ませたら、また振り出しに戻ってしまうかもしれない……。そう考えた私は「学校があるから」と返しました。口にした瞬間、自分でも分かるほど、冷たい響きがありました。
「予定通り帰る」という選択
お正月に帰省したばかりだったこと、義父自身が私たちに連泊を望んでいる様子ではなかったこと。そうした事情もあり、夫はそれ以上言いませんでした。
「自分の希望ばかり通すわけにはいかないから」
そう言って、予定通り帰宅することになったのです。
結果として、娘はその後きちんと登校できたので、胸をなで下ろしました。現実的な判断だったと思います。