厳しい上司がちょっと苦手だった知人。ですが知人が苦しい状況に陥ったとき、意外な言葉をかけてくれました。知人から聞いたお話を紹介します。

厳しい上司

私は小学生の子どもが2人いるワーママです。
フルタイムで働いていますが、職場には少し苦手な上司がいました。

女上司のAさんは、他人にも自分にも、とても厳しい人です。
勤務中に私語をしていると、「今は休憩時間ではないのよ」とピシャリ。
遅刻してきた人には「仕事なめてる?」など、容赦ない一喝を浴びせます。

仕事に対して一切の妥協を許さないAさんは、時には周囲が震え上がるほど厳しい一言をかけることもあります。
真面目なAさんは同僚と打ち解けて話すタイプでもなく、私自身どう接したらいいのか悩んでいました。

家出

一方、家の中で私と夫は言い争いが絶えない日々を送っていました。
ある日、些細なことをきっかけに夫が激怒。
机を激しく叩いたり、口汚く罵ったりしたうえ、暴力をちらつかせ始めたのです。

(このままじゃ、子どもたちが危ない……!)

身の危険を本能で察知した私は、隙を見て子どもたちの手を引き、着の身着のまま家を飛び出しました。しかし、私の実家は県外。学校や仕事のことを考えると、実家で暮らすのは難しい面が。

なので、アパートが見つかるまでの間、私たちは先の見えないホテル暮らしを余儀なくされました。

Aさんが

極限の精神状態の中、それでも仕事を休むわけにはいきません。
腫れぼったい目を隠すように出社していた私に、Aさんが声をかけてきました。

「何かあったんでしょう?」

Aさんの鋭い質問に、私は少し驚きました。
きっとAさんは、私の表情が暗いことに気づいたのでしょう。
私はつい、ありのままの現状を打ち明けました。