筆者の体験談です。
帰省するたび、両親に「休みの日をカレンダーに書いておいて」と言われます。
何気ないひと言のはずなのに、私の中で少しずつ違和感が膨らんでいきました。

休みを記入

「休みを書いといて」
実家に帰ると、両親は当たり前のようにカレンダーを差し出しました。
私はシフト制で働いており、実家とは別の場所で暮らしています。
休みは平日だったり不定期だったりで、両親には分かりにくい働き方でした。

書くこと自体に抵抗はありません。
ペンを受け取り、シフトが休みの日に丸をつけていきます。
安心したようにうなずく両親を見て、私は何も言いませんでした。

赤い文字

しかし後日、母から「この日は書類を書いてほしいの」と連絡が入ります。
実家へ行くと、私が書いた休みの日の横に、赤いペンで予定が書き足されていました。

「この日、お父さんの通院があるから付き添ってね」
「この日は買い物に行きたいから空けといて」
丸で囲んだはずの『私の休み』の横に、私の知らない用事が並びます。

私の仕事は、休日でもクレーム対応で数時間だけ職場に向かわなければならない日もあるような、気の抜けないものです。だからこそ何も予定を入れず、目覚ましをかけない日も、私にとっては欠かせない「仕事の一部」のような回復の時間でした。
それでもカレンダーの上では、私の休みはただの『空いている日』になっているのです。
胸の奥に、ずしりと重みを感じました。