皆さんは、地域の活動の際に、想定外のトラブルに直面した経験はありませんか。多くの人の協力があって成り立っている仕組みほど、少しの計画の狂いが大きな影響を及ぼしてしまうものですよね。今回は、筆者の友人K子が地域の高齢者向け買い物バスの運営を任された中で起きた、思わぬハプニングとそこから挽回した心温まる打開策にまつわるエピソードをご紹介します。
任された役割にやりがいを感じ始める
K子は、60代で主婦をしています。責任感が強く、地域の行事では自然とまとめ役になるタイプ。現在は、月に2回運行される高齢者向けの買い物バスの管理を任されています。
足腰の弱い高齢者にとって、このバスは月に数回の大きな楽しみになっていました。顔なじみ同士で会話をしながらスーパーへ向かい、買い物を終えた後には話題のお店に立ち寄り、お茶をすることもあります。「この日を楽しみにしてるのよ〜」そんな声を聞くたび、K子はやりがいを感じていました。
突然のトラブルと悲しみの声
ある運行日の朝、予想外の出来事が起きます。いつも運転を担当してくれているD介から「体調を崩してしまい、今日は運転できそうにない」と連絡が入ったのです。代わりの運転手も見つからず、その日のバスは中止せざるを得ませんでした。
K子は急いで電話連絡網を回します。ところが、受話器の向こうからは落胆の声が相次ぎました。「今日買おうと思ってたものがあったのに」「この日のために冷蔵庫空けてたのよ〜」と責める口調ではないものの、残念そうな声に胸が締めつけられます。楽しみにしていた人達の期待に応えられない。その事実に、K子は深く落ち込んでいました。