筆者の母の話です。初孫の誕生に喜んだ祖母が奮発して贈った大きな五月人形。そして次は七段飾りのひな人形を購入。しかし娘の家を訪ねた時に見たものとは……? 本当の愛情とは何かを考える物語です。
溢れる愛情
娘に待望の男の子が生まれました。
初孫の誕生に心が躍り、私は奮発してかなり大きめの立派な五月人形を購入して送りました。
しばらくして、娘から五月人形と一緒に写る孫の写真が送られてくる度に「喜んでくれている」と嬉しく思っていました。
そして数年後、娘に今度は女の子が誕生しました。
私は嬉しくなり、迷わず七段飾りの豪華なひな人形を購入して娘の家へ送りました。
「孫娘の初節句を盛大に祝ってあげたい」
その一心でした。
予期せぬ光景
ひな人形が届いたという連絡を受け、飾り付けを手伝おうと娘の家を訪ねました。
玄関のドアを開けた瞬間、目に飛び込んできた物。
送ったばかりの七段飾りのひな人形が段ボールのまま未開封で置かれている光景でした。
「どうして開けていないの?」と尋ねると、娘は困った表情で黙り込んでしまいました。