筆者の話です。
実家で暮らしていた頃、家に帰ると、知らないおかずが食卓に並んでいることがありました。
それが当たり前だった日常は、いつの間にか静かに変わっていきます。

鍵の音

けれど時代が変わり、島でも留守にする際は鍵を閉めるのが当たり前になりました。
近所に人が住まなくなり、玄関先に何かが置かれている光景を見ることもなくなります。

静かな通りに、自分の足音だけが響く帰り道。
あの暮らしは単に無防備だったわけではなく、人と人との強い信頼があったからこそ成り立っていたのだと、今になって気づきました。
鍵を閉める音を思い出すたび、あの距離感が、少しだけさみしく感じられるのです。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。