筆者の知人・A子さんから聞いた、ある出来事のお話です。
過去の近所トラブルをきっかけに、隣人を強く警戒するようになった彼女は、新居でも目立たないよう静かに暮らしていました。
ところが出産後、近所の年配女性二人から突然「家に行ってもいい?」と声をかけられ、恐怖で頭が真っ白に。
極度に身構えていた彼女を待っていたのは、思いもよらない展開でした。

覚悟を決めてドアを開けると、彼女たちは家に上がるつもりは最初からなく、手渡されたのは赤ちゃんの物ではなく、私の体を気遣う贈り物でした。
勝手に相手を敵だと決めつけ、一人で身構えていた自分を、静かに思い知った瞬間です。
心の中で「疑ってごめんなさい」とつぶやきながら、差し入れの温かいスープを、しみじみと味わいました。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:あすおかあすか
FTNコラムニスト:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。