皆さんの周りには、ご近所トラブルはありませんか。身近な生活環境に影響が出る問題は、我慢すればいいのか、声を上げるべきなのか迷ってしまいますよね。今回は、筆者の友人H子が体験した「迷惑行為」と思われていた出来事の裏に、思いもよらない理由が隠されていた心温まるエピソードをご紹介します。
念願のマイホームを建てた住宅街で気になるご近所さん
H子は、住宅が密集するエリアに夫と小学生の息子2人と暮らす30代の主婦です。数年前に念願の一軒家を建て、家族4人で穏やかな生活を送っていました。
ところが、住み始めてしばらくすると、近所で気になる問題が浮上します。それは、2軒隣に住む80代の男性・T郎さんの家の庭でした。植木や草木が手入れされないまま伸び放題で、枝葉は公共道路や隣家の敷地にまではみ出しているほどでした。
何度指摘されても変化のない状況
落ち葉が側溝に溜まり、水路から雨水が溢れ、通学路が狭くなることもあり、近隣住民からは不満の声が上がっていました。自治会を通じて注意が入っても、T郎さんは「そのうちやるよ」と言うだけで、状況は一向に変わりません。
次第にご近所同士で口論になることも増え、「どうしてあんなに頑ななんだろう」と、H子も困惑と不信感を募らせていました。
ある日、H子が庭先でT郎さんと顔を合わせた際、息子が無邪気に「どうしてお庭が森みたいなの?」と理由を尋ねてしまいました。H子は焦り、会釈をして立ち去ろうとしましたが、T郎さんは、H子の息子に話し始めたのです。