少し前までレストランで焼き方を選べるのはステーキくらいでしたが、最近は焼き石で自分で焼き加減を調節できるハンバーグを提供するお店も増えています。しかしハンバーグのようなひき肉を使った料理は、中心部までしっかりと加熱されていないと衛生面で不安に感じる人も多いでしょう。今回はそんなハンバーグの焼き加減に関して、店側の対応に戸惑いを隠せなかった経験のある筆者の知人、Sさんのお話です。

ハンバーグを注文したら……

Sさんは当時引っ越したばかり。仕事が休みの日に近所のお店をめぐり、美味しいお店を探すことを楽しみにしていました。

ある日Sさんは家の近くにある洋食屋さんにランチに行くことに。そのお店はインターネットの口コミもそこそこ高評価で、いつもお昼時には行列の絶えない人気店でした。
「ハンバーグランチください」
Sさんはハンバーグを注文し、ワクワクしながら提供を待っていました。ランチタイムということもあり、お店にはお客さんがいっぱいで、店員さんはみなバタバタと忙しそうな様子。

接客が追い付いていないのか、注文したハンバーグが来るまでにかなりの時間待たされることになりました。

「こちらハンバーグランチです」
30分ほど待ってやっと出てきたハンバーグは、評判通りとても美味しそうな見た目。Sさんはいそいそとハンバーグにナイフを入れました。
「あれ……?」
ハンバーグの断面を見たSさんは、思わずハンバーグを切る手を止めました。断面がかなり赤く、熱の入り方が甘いように見えたのです。
またハンバーグから立ち上る湯気も少なく、提供までに時間がかかったのか少し冷めてしまっているようでした。
「これはちょっとな」
Sさんは店員さんを呼び、焼き加減が気になることと、すっかり冷めてしまっていることを伝えて焼き直しをお願いすることにしました。