子どものハレの日である卒園式や入学式。主役はもちろん子どもたちですが、親にとっても身だしなみや装いに気を遣う日ですよね。中には劣等感を抱いてしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、筆者の友人N香の体験談をご紹介します。

卒園式の主役は誰?

昨年の三月、息子の卒園式でのことです。

幼稚園が高級住宅街に近いこともあり、いわゆる“セレブママ”も多く、行事のたびに独特の緊張感が漂う場所でした。

私は会社員時代の初ボーナスで買った、紺のスーツをお直しして出席しました。
上質な生地がお気に入りで、丁寧にお手入れをしてきた大切な一着。
三年前の入園式にも着た服ですが、小物や着こなしで変化をつけたつもりです。

卒園式の会場に保護者たちが集まると、すぐにママ同士の容赦ない“衣装チェック”が始まりました。
「主役は子どもたちのはずなのに」と、嫌な予感はしていたのですが……。

ブランド自慢と嫌味の洗礼

案の定、私はあるママに「それ、もしかして入園式の時も着てなかった?」と嫌味を言われてしまいました。

「私は新作を買っちゃった。一生に一度の卒園式だもん」
「子どものためにも、恥ずかしい格好はしたくないよね!」

競うようにブランド品を自慢し合うママたち。
その華やかさに比べ、自分がひどく地味で時代遅れかのように感じられ、私は居心地の悪さに肩を落としていました。