信じていた善意が、最悪の暴走へ
義実家で私と夫が目を離した、ほんの数分の出来事でした。
ふと気づくと、リビングにいたはずの義両親と息子の姿がありません。
慌てて外へ飛び出すと、靴も履かせぬまま息子を抱きかかえ、無理やり特定の場所へ連れ出そうとする義両親の背中がありました。
「この子のために、浄化が必要なの!」
必死で息子を取り返した私に、義母はこれまで見たこともないような激しい表情で叫びました。その切迫した様子を見て、私は全身の血が引くのを感じました。
『私が優柔不断だったせいで、息子を危険な目に遭わせるところだった……』
自分の甘さを悔い、息子を守るために今何をすべきか、その時ようやく目が覚めたのです。
家族を守るための選択
その日のうちに、私たちは義両親に二度と会わないことを通告し、あらゆる連絡先をブロックしました。
血のつながりや、これまでの恩、情や世間体など、守るべきものは多いかもしれません。
義両親が孫を心配している気持ちはありがたいけれど、今の私にとってそれ以上に大切にすべきなのは、自分たち家族の平穏な日常と、何より息子の安全です。
あの日の決断を胸に、これからも息子が健やかに、そして何より本人の意思が尊重される環境で成長できるよう、母として守り抜いていきたいと思っています。
【体験者30代・女性主婦、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。