慌てて、スマホの位置情報アプリを確認しました。
すると、位置情報は家とは全く反対方面の駅の周辺を示していました。
私は青ざめました。
見間違いかと思い、何度も画面をリロードしてみても、やはり自宅とは全く反対側の駅の辺りです。
今日は朝、長男を送った時も迎えに行った時も私が付き添っていました。
なので、その駅に行くことはありません。
「地下鉄の車内でスマホを落として、拾った誰かが持ち歩いているの?」と、最悪の事態が頭をよぎります。
試しに長男のスマホに電話を掛けてみても誰も出る様子はありません。
もしかしたら、落し物として届けられていて、その中で引き継ぎ移動か何かをしているのかもしれません。
駅の遺失物の担当の電話に私のスマホから電話してみました。
空振りする捜索
電話を掛けるとすぐに係の方が出てくれました。
「もしもし、本日、うちの子どもがスマホを落としてしまった様なのですが、黒いスマホでフライドポテトの絵が付いているものはそちらに届いていませんか?」
と聞いてみると
「申し訳ありませんが、そうしたスマホはこちらに届いていない様です」とのことでした。
もう一度位置情報を確認してみてもやはり、その駅周辺をうろうろと歩き回っている様です。
それを見てさらに不安になりました。
さて、どうしよう?
使用を停止する?
警察に遺失物届を出そうか?
そう悩んでいると救世主のように事業所から私の携帯に連絡が入りました。
明らかになった真相
「本日、長男さんが事業所にスマホを忘れて行ってしまいまして。明日旅行の待ち合わせの場所で本人にお渡ししますね。今、明日一緒に引率する職員がお預かりしています」
なるほど、スマホの位置情報が移動していた理由がわかりました。職員の方が、明日のために大切に持ち帰ってくれていたのです。
そのことを聞いてほっと胸を撫で下ろしました。
私はてっきり長男が自宅にスマホを置いてきているか、カバンの中にあると思い込んでいました。
また、忙しさにかまけて次男が壊してしまった紐を付け替えようと思いつつ、ずっとそれを先延ばしにしていました。
私の確認ミスと先延ばし癖が、大きな過失を呼ぶことになると身に染みた出来事でした。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。