家族の危機に背を向け続けた夫に対し、私が突きつけた「毅然とした対抗策」とは。
夫の在宅勤務
夫は在宅で仕事をしていますが、その実態に私はずっと違和感を抱いていました。
平日も自室にこもりきりで、用事があって部屋に行くと、大抵は布団に寝転がってスマホゲームをしています。
「仕事は?」と聞いても、返ってくるのは「今、休憩中」という言葉ばかり。
本来、在宅勤務は柔軟な働き方ができるメリットがあるはずですが、我が家の場合は、夫が家庭の状況から目を逸らすための壁になっているように感じていました。
これは制度の問題ではなく、それを利用する夫の「家族への向き合い方」の問題でした。
一方、私は休む暇もありません。
我が家の子供たちは二人とも重度の知的障害があり、常時きめ細やかなサポートや、予期せぬ外出を防ぐための見守りが必要です。
夫の仕事中、すべての育児を任せるつもりはありませんでしたが、せめて私が手を離せない間、万が一の事態に備えて「家庭内の安全」に意識を向けていてほしい……。
しかし夫は「仕事中だから」と一切の協力を拒み、私が外出先から緊急の連絡をしても、「どうせ大した用事ではないだろう」と決めつけられているかのように着信をスルーすることがよくありました。
大雪の日
その日は朝から大雪で、私は汗だくで除雪を終えた後、長男の通院と送迎をこなしました。
次男もバスの遅延で登校を断念して自宅におり、私は「少し次男の様子を気にかけてほしい」と夫に何度も電話をかけましたが、やはり応答はありません。
「また休憩という名のゲームだろう」と、諦めに近い感情で帰路につきました。
もともと、この日の午後の長男のお迎えは、在宅の夫が担当することになっていました。
ところが、私が帰宅して次男の昼食を準備していると、部屋から出てきた夫がこう言ったのです。
「悪い、急な仕事が入ったから、やっぱり長男のお迎えを代わってくれ。頼む、外せないんだ」
朝から動き続けてクタクタだった私は、約束を反故にされたショックを抱えながら、再び雪の中へ向かうしかありませんでした。