筆者の話です。
子どもの高校入学を前に、保護者向けの説明会に参加した時のことです。
配られた一枚の紙を見た瞬間、胸の奥がざわついたのを覚えています。

制服の値段

とくに目が止まったのは、制服一式の金額でした。
予想していたより、ずっと高い。
すべてを一度にそろえるのは正直きついと思い「洗濯をがんばれば何とかなるかな」と考えます。
迷いながらも、シャツはとりあえず2枚にしておこうと、リストを見直している自分がいました。

「夏のボーナスがでれば買い足せばいいかも」
必要な物を減らせないかと考えている時点で、気持ちはもうお祝いムードから現実に引き戻されていたのだと思います。
数字を前にして、高校入学が一気に現実として迫ってきた瞬間でした。

親の実感

小・中学までは、学校からのプリントを見て必要な物をその都度そろえながら準備してきました。
おさがりで間に合わせたものもいくつかあります。
けれど高校になると、それぞれの志望校も違う為、選ぶ物も、決めることも格段に増えていきます。
費用の負担だけでなく「どこまでそろえるか」「何を優先するか」といった判断も、親に委ねられるようになりました。
説明会の帰り道、子どもの成長がうれしい気持ちと同時に、その成長を支える準備の重みを、静かに感じていました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。