筆者の話です。
子どもの高校入学を前に、保護者向けの説明会に参加した時のことです。
配られた一枚の紙を見た瞬間、胸の奥がざわついたのを覚えています。
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説明会の日

「こんなにかかるの!?」
説明会の最後、机の上に配られたのは、入学までに必要な物が細かく並んだ買い物リストでした。
制服一式に体操服、指定の靴やバッグ。
項目は思っていた以上に多く、用紙一枚にびっしりと文字が詰まっています。
中学までは、必要な物をその都度そろえながら、何となく準備してきました。
けれど、その紙を見た瞬間、高校の入学準備はそれまでとは全く別物だと感じたのです。

増える項目

リストを上から順に目で追っていきます。
制服だけでも、上着、ズボン、シャツ、ベストと細かく分かれていました。
体操服は夏用と冬用。
靴は校内用と外履き用がそれぞれ指定されています。

周囲を見渡すと、他の保護者も同じように紙を見つめたまま、静かに計算している様子でした。
ペンを動かす音や、ため息まじりの小さな声が、会場に控えめに広がっていきます。
説明を聞きながら、頭の中で合計金額を足していくたび、現実味がじわじわと増していきました。