筆者の話です。
家の中で「いつもの場所にない」と探し物をする夫の声に、モヤモヤが積もっていきました。
その違和感の正体に、ある日ふと気づきます。

決定打の一言

「いつもの場所にないんだけど」

その一言を聞いた瞬間、私は心の中でツッコミを入れていました。
『自分が出した物を片付けまでやらないから、後で困るんでしょう』
これまでに置いてあった場所を思い浮かべながら、ありそうな場所を探してみます。
夫の書斎の机の上や引き出しをのぞくと、ほどなくして見つかりました。

手にして戻ると、夫は、自分が使ったことさえ忘れてしまっているようでした。
それでも「ない」と言われると、なぜか私が探すことになります。
夫より先に立ち上がって探す、その流れが、少しずつ負担になっていきました。

気づいた理由

結局、うちの場合は、物がなくなる原因は、誰かが隠したことではありません。
出した人が、戻していないだけの場合がほとんどでした。
「探し物」の責任をすべて私が背負う必要はない。
「後でないって言わないで済むよう、自分で戻してほしい」
そう考えるようになり、私は必要以上に抱え込まなくなりました。
「どこ?」と聞かれても、「どこだろうね」と穏やかに返す。無理に立ち上がってまで探さない。そう決めるだけで、自分の中の優先順位が整理されていきました。

家の中のモヤモヤは、物の問題ではなく、関わり方の問題だったのかもしれません。
そう気づいてから、少しだけ気持ちが軽くなった気がしています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。